就活でとりあえずで選んだ企業だったけど内定をもらったから就活を終えようとしていませんか?
就活は大変なので、出来れば早く終わらせたい気持ちは分かりますが、まだ受けようとしている企業があれば最後まで受けることをお勧めします。
その内定をもらった企業で就活を終わらせるのか、それとも最後まで続けようか迷っているのであれば、この記事を読んで考えを整理してもらえればと思います。
内定ゲット=就活終了ではない
就活のゴールは内定をもらうことではありますが、“本当にこの会社でいいかのか”と自分がその会社で働くことを想像してみてください。
その会社を受けようと思った時に、ある程度の企業分析はしていると思いますが、内定はもらって就職する旨を会社へ連絡する前に、今一度見直すことをお勧めします。
見直すポイントは以下の4つ。
- ブラック企業の可能性
- 求人情報とは違った仕事内容、労働環境
- ハラスメントが多い
- 給料が低い
ブラック企業の可能性
社会人としての経験が少ない学生が標的にされやすく、「知らない」ことをいいことに「これが社会の常識だ」的なことを言って、残業代を支払わなかったり、無茶苦茶なことをやらせたりする会社もあります。
そういったことを常識と思いこませて働かせるスタイルを取っているのが、いわゆるブラック企業です。。
面談で「こいつは従順そうだ(操りやすそうだ)」と思ったら、ひとまず雇うような会社です。
求人情報とは違った仕事内容、労働環境
仕事を覚えるために、会社側の教育の一環として、希望していない仕事をしなければならない場合もあります。
しかし、部署などが明確に決まっていない会社もあります。
そのような会社は1人が何個もの仕事を抱えていることが多いです。
就職した会社でいち早く状況を知りたいのであれば、先輩の仕事を見てみると分かりやすいと思います。
3年先の先輩も自分と対して変わらない仕事をしているのであれば、あなたも3年後もその仕事をしている可能性が高いです。
他にも、求人情報には「にぎやかで、和気あいあいとして働きやすい」と書かれていたけど、実際はその逆なんてこともあります。
「就職する前に知っておきたい」というのであれば“企業口コミサイト”で下調べすると実際に働いていた人の声が書かれているので、把握しやすいと思います。(企業の口コミサイト→OpenWork)
ハラスメントが多い
「職場環境」という言葉があるように、会社によって環境があります。
例えば、怒鳴ることが当たり前の環境、セクハラが当たり前の環境、という感じです。
人によっては「これはハラスメントじゃなく、お前のためだからな」という人もいます。
言う本人が決めることではなく、その言葉を受け取る側が、“どう感じるか”が焦点になります。
「どんな言葉で言われたか」「どんな口調だったか」など、程度の問題でもあり、「そうか」と素直に受け取ることもできますし、言われた本人が苦痛を感じるのであれば、それはハラスメントになります。
このようにハラスメントが横行している様な職場の可能性があることも覚えておきましょう。
これも“転職口コミサイト”で調べると見えると思います。
給料が低い
求人情報には「最大年収○○万円」と書かれていたけど、実際には違うという場合があります。
「最大」なので、まず1年目の人はもらえないと思った方が良いです。
「最大」の人は、めちゃくちゃ優秀な一部の人であったり、役職者だけ、みたいな部分もあるので額面だけ見て「こんなにもらえるの?」と飛びつかない様にしましょう。
また、自分の手取り額をしっかり把握しておかなければ「給料のほとんどを家賃に持っていかれて生活がままならない」なんてことになりかねないので、もし就職する場合は注意する必要があります。
求人情報だけが全てではない
以上のように、求人情報だけでは見えない部分が多いのが事実です。
「なぜ、このようなことが起きてしまうのか?」と気になるかもしれませんが、これは単純に求人情報サイトは“どこからお金をもらっているか?”ということを考えれば理解できると思います。
ただ、求人情報サイト側は会社(お客さん)から与えられた情報を編集して作っているだけで、求職者を騙そうなんて考えていないと思います。
全ての求人情報が嘘という訳ではないと思いますが、大切なのは、求人情報だけに頼るだけでなく自分で調べることです。
どのように企業を選べば良いか?
「調べれば調べるほど悪い部分が見えて、就職が怖くなってしまった…」という風に思うこともあるかもしれません。
しかし、全部が全部、偽の情報ではありません。
もし、怒られたとしても、それは自分自身が本当に常識がなかったり、危険な行為をしてしまっていることもあります。
そんな愚かな人にならないように気をつけましょう。
では、どのように企業を選べば良いでしょうか?
分かりやすいのは、“企業理念”です。
会社にも性格があります。
ある人にとっては悪い人(会社)に見えても、ある人にとっては優しい人(会社)に見える、という様なことがあります。
サイトによっては、その会社の悪口しか書いていない(悪い書き方しかしていない)サイトもあるので、ネットの情報を全て鵜吞みにすると、正しい判断が出来ないこともあるので、利用の際には注意しましょう。
つまり、「この部分は自分にとって良いけど、この部分はちょっと…」といように1つ1つあげて、自分との相性を確認することが大切です。
自分と企業の相性を見極める
100%自分と相性が良い会社は見つからないと思いますし、もしあったとしても就職できるかは分からないと思います。
ただ、「ちょっと我慢すれば他は自分にとってはプラスだ」という様な見方をすれば、相性の良さそうな会社はいくつか見つけられるのではないかと思います。
また、就活中はその基準をもって準備を進めることで、軸のある就活ができるようになると思います。
ただ、大切にしている部分や許容範囲は人によって違うので、「相性を見極めるためのチェック項目」を以下に挙げます。
【相性を見極めるためにチェックしておきたい部分】
- 企業理念(目標)
- 仕事内容(どんな人が求められているか)
- 就労時間(就労日数)
- 休暇(有給消化率)
- 職場の雰囲気
- やりがい
- 会社の将来性・安定性
- 教育制度・昇進・スキル獲得の機会があるか
- 勤務地(立地)
- 1年目の手取り(給料)・福利厚生
- 昇給制度の内容
- 研修期間中の社会保険の有無
- 残業の多さ(残業手当の有無)
- 交通費や住宅手当の支給の有無
その会社がどんな業界で、どんな人達を相手に仕事をしていくのかを知っておくのはもちろんですが、それに加えて以上のような部分も見て、その会社を見ていくのも大切です。
会社のホームページや求人情報では分からない部分もあると思いますが、そういった部分は、他のサイトで調べたり、面接時に質問して確認を取っておきましょう。
企業研究は自分の守るために必要なこと
さて、企業研究の大切さは理解できたと思います。
企業研究は“面接の対策”として思われること多いですが、これから長い時間過ごすことになるであろう場所を決めるためでもあります。
他にも社会経験の無い学生にとって、社会を知るためのタイミングであり、自分を守るための第一歩でもあります。
今はインターネットに沢山の情報があるので、そういったツールを存分に活用して情報を上手く使って、自分が希望する仕事で働けるようにしましょう。
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