いつも雰囲気が殺伐としていて、その場に居るだけで息が詰まる職場ってありますよね。「あの人さえいなければ平和なのに…」なんてことを考えたこともあるのではないでしょうか。
そういう人に限って会社からそれなりに認められている存在だったりするのです。しかし、会社の評価が必ずしも正しいとは限りません。
実は会社から評価されている人が職場の生産性を著しく落としている可能性も十分にあり得るのです。そして、そのような人たちに共通するのは“礼節に欠けている”という部分です。
このページでは、“礼節”がどのように職場に影響しているか、僕が以前勤めていた会社での体験したこと踏まえてをお伝えしていきます。
参考書籍の紹介
[itemlink post_id=”2141″]著者:クリスティーン・ポラス(Christine Porath)
職業:ジョージタウン大学マクドノー・スクール・オブ・ビジネス准教授
発行:東洋経済新報社参照:“Think CIVILITY 「 礼儀 正し さ」こそ最強の生存 戦略であるクリスティーン・ポラス. Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である (Kindle の位置No.4499-4514). 東洋経済新報社.Kindle 版.”より
経営陣の圧と殺伐とした職場
僕がいた職場はいつもピリピリとしていました。それは締切ありきの職場であったからだと思いますが、僕はそれ以外のストレスが職場に充満していたと感じています。
会社の意向に少しでも合わない人、作業スピードが遅い人は“無能な人”として迫害を受けます。そうして、本人が辞めるように仕向けていました。
なぜ、会社が辞めるように仕向けていたかが分かるのかと言うと、上司の態度が変わり席移動もあったためです。上司がその人に向ける態度が変われば、周りの人もこれまでとは違った態度になります。また、席まで別にされてしまえば何となく周りの人だけでなく本人も自分が良くない立場に置かれたことに気付くのです。
そして、そういった人たちは決まって辞めていきました。僕もその1人です。
締切以外のストレスとは“いつ自分が迫害される立場に置かれてしまうのか”という恐怖です。それに加え締切があるため終電まで働くしかないので、心身ともに疲弊した日々でした。
働き手が常に疲弊しきっている
この会社からは数年前に退職しているのですが、本書を読み「あの職場環境には“お互いへの思いやり”がなかったんだな」と思いました。
挨拶にすら元気を感じられず、笑顔もどこか嘘の様な感じで、会話もどこか攻撃的。常に自分でいっぱいで誰かのことを思っている暇なんてないという雰囲気が渦巻いていました。
誰もが元気な素振りを見せるのですが、疲れ切っているため殺伐とした雰囲気は消えることはありませんでした。
そして、上司や先輩の中には「会社の為」という人もいましたが、会社への忠誠心は非常に低かったように思われます。あったとしても“恐怖心”からの忠誠心だったように感じられました。
だから、積極的に誰かの手伝いをしようという雰囲気や、気を使うなんてことはありません。そのためかコミュニケーションが少ない環境であり、上司がいる場や会議の場での発言は難しい状況でした。
過酷な職場環境では生産性が落ちる
「過酷なの方が強く育つ」というのを否定するつもりはありませんが、いくら体やメンタルが強い人でも過酷な日々が続くと疲弊していく一方なので、いつかは限界が来るでしょう。
いまどき根性論を唱える人がいるとは思えませんが、当然ながら根性だけではどうにもならないことはあります。
ストレスの多い職場では働き手は疲弊していく一方であり、職場の生産性が落ちるというのは当然といえるでしょう。
サラリーマンは1日の大半を会社で過ごしています。つまり、職場の生産性を上げること。そして、安定させるには日々の職場のストレスを減らすことが重要となります。
職場の雰囲気は人が作っている
職場の雰囲気は、そこで働く人たちの人柄や態度によって形成されています。
良い雰囲気を作り出すためには、そのための人との接し方が大切になってきます。その接し方として本書で重要とされている“礼節”が必要となってくるでしょう。
その礼節がいかに重要であるかが分かる本となっています。
今は転職し別の会社で働いていますが、会社を辞める前にこの本と出会っていれば違った結果があったのかもしれません。
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