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毎年就活の時期になると電車の中でスーツを着た大学生らしき若者を良く見かけるようになります。
面接の練習なのか独り言を言っている人や、鏡や窓で身だしなみを気にしている人がチラホラと、その誰もが“まだスーツに着られている”ような様子。
今年で27歳になり「そんなころもあったなと」少し懐かしい気持ちで見ていたりします。
しかし、実際の僕の就活は“たったの2週間”でした。
特に何かコネを使った訳でもありません。就職サイトに掲載してあった企業に応募し履歴書を作り、面接を受け、内定通知を受け取ったので、就職活動を終わらせました。
今内定がもらえないあなたからすれば羨ましいと思うかもしれません。
ただ、このページでは内定を早くもらう方法をお伝えするものではありません。その逆で、内定を取ることに焦っているあなたに気を付けなければならないことについてお伝えいたします。
内定=ゴールではない
人は気持ちが焦っていると冷静に物事を判断することが難しくなります。
これは就活も同じで、周りがどんどん内定を決めていく中で未だに内定を取れない自分。
こんな状況にあるならば焦るのは当然と言えば当然でしょう。しかし、だからと言って焦ってはいけません。
なぜならば、焦れば焦るほど「とりあえず内定ほしい!」という思いに駆られてしまい、誤った就活をしてしまうことになってしまうからです。
誤った就活とは?
「どこでもいいから内定くれ!」と言う様に見境なしに内定をとりに行くことが誤った就活です。
特にやってみたいことすら決めず、とりあえずの安心が欲しいがために適当な会社に応募し内定をもらっても意味がありません。(「とりあえずお金がもらえれば何でもいい」という人ももちろんいます。その人はそれでも良いと思います。)
一番大きな問題は、そんな低い意識のまま入った会社で“どれくらいあなたは頑張れるか”ということ。
例えその会社がブラック企業であっても頑張れるかという訳ではありません。
自分がどのくらい“その仕事に対して情熱をもって接することができるか”ということです。
就職はただの通り道
内定(就職)=ゴールではありません。ただの通過点です。
とりあえず入れた会社で定年まで過ごそうなんてことは甘い考えです。
仕事に慣れ始めたころになると、これから将来のことを考えるようになると思います。
例えば「結婚したらいくら、こどもができたらいくら」、他にも「趣味をやっていくためにはいくら」など。
単純に給料に納得がいかなかったり、社風が合わなかったりと、思ってもみなかった問題に直面すると思います。
そんなことを考えると「ただの平社員ではだめだ」「もっと稼ぐにはどうすればいいんだ?」ということに悩むことになるでしょう。
そんなことを考え始めると独立や転職などを考え始めると思います。しかし、それもある程度の実力を持っていなければなりません。
全員とは言いませんが、これから働くことを主体に考える日々が来るでしょう。
勤める会社が変わろうと業種は変えずにより良い会社へ移っていくこと。もしくは独立を考えると最初に就く仕事はとても大切なのです。
社会の常識、業界の常識などをしっかりと学び稼ぐ力を付けていくことができる会社をしっかりと選ぶ必要があります。
希望の内定が取れなければ働かなくて良いのか?
「では、希望の内定が取れなかった場合は他の内定は辞退し来年まで待てと言うのか?」と言うとそうではありません。
“とりあえずの内定が取れた会社に入る”という選択肢をとった方が無難です。
なぜならば“給料はもらえるから”に尽きます。そして“新たに人生設計を考える”のです。
過ぎてしまった時間は取り戻せません。ただ、就活ぐらいであればやり直す事ができます。
興味もない仕事を続け、辛い思いをして、後悔して、そこでやっと自分がやってみたいと思う仕事が見つかることもあります。
そこで初めてあなたはスタートラインに立てます。少なくとも、とりあえずで働いていた期間も決して無駄にならないでしょう。
全てが自分の思い通りの道を進めている人などいません。むしろ、遠回りしてからたどり着く人の方が多いです。
まとめ:あなたにとっての就活とは?
さて、ここまで読んだあなたは今どんな状況にあるのでしょうか。
内定が取れないで焦っている人なのか?それとも内定はもらって遊ぶことばかりを考えている人なのか?
どちらであってもゴールはしていません。
他人の就活ばかりを気にしても仕方ありません。大切なのは“あなたがこの就活をどんなものとするのか”にあります。
遅かろうが早かろうが関係ありません。今一度、この就活は自分にとって何なのかを考えてもらえればと思います。
[…] 前の会社での出来事や、その経験を元に職についての記事を書いているので、良かったら読んでみて下さいね。(職を考えるにあたって重要な情報源(1)、職を考えるにあたって重要な情報源(2))) […]